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 間取りの話

■自分達のライフスタイルにあった間取りを考える
■風通しのよい間取り
■日当たりのよい部屋
■間取りは後々のことまで考えて決める
■手持ちの家具などは、最初に置く場所を決める
■動線を考えた間取り
■建具は何にするか
■敷地に対する、家の配置
■間くずれの無い間取りは建築費がかからない
■間くずれの無い家は丈夫
■間取りは人任せにしない
■縁側のある家
■水廻りは1ヶ所にまとめる
■水を使う部屋には窓を設ける
■凹凸の少ない家は長持ちする
■収納スペースは多ければ多いほど良いのか?


 
自分達のライフスタイルにあった間取りを考える
人によって、暮し方は様々ですから、自分達のライフスタイルをよく考えて間取りを決めることは大切なことです。

例えば、居間で団欒を楽しみながら食事をする家庭には、あらためて食堂を設ける必要はなく、その分居間を広く確保したほうが快適です。台所は、一人で作業するのか数人で作業するのかによって、広さやキッチン設備の配置などが異なってきます。高齢者がいる家庭では、高齢者の寝室から近いところにトイレを設けたほうが使いやすくなります。
このように生活のパターンや、家族構成などを考慮して間取りを考えることは大切です。
 
風通しのよい間取り
自然の風を家の中に通してあげることは、家の寿命を長くする上でも大切なことです。また、家中の空気が流れず澱んでいることは、暮らす人の健康にもよくありません。風の通り道を考えた間取りを工夫することが必要です。
 
日当たりのよい部屋
全室を日当たりよく設けるのは、困難です。居間(リビング)は、家族皆がくつろぐ場所だから日当たりをよくしたい。逆に食品庫や納戸は、日が当らなくてもよい。など、家の中でも日当たりのよい方がいい部屋と、そうでない部屋があります。
各室の使用目的なども考慮して、部屋の配置を決めます。
 
間取りは後々のことまで考えて決める
何十年も住む家です。長い間には、家族構成や暮し方も変化してきますから、ある程度の変化(改築など)には、対応できるように間取りを考えておくとよいでしょう。

例えば、将来は子ども部屋として使用する部屋も、幼いうちから区切って小さな個室にしてしまうよりは、最初は二部屋分を通して広々と利用し、子ども達が成長し個室を欲しがるようになったら、壁で仕切りを設け二つに分けるように設計しておくと良いようです。
この場合は、一部屋を二つの部屋に分けたとき、各部屋にそれぞれの出入り口と物入れを予め設けておけば、後で壁を設置するだけの簡単な工事で部屋を間仕切りすることが出来ます。

また、車椅子の使用や、介護のことなどを考えれば、廊下や各部屋への出入り口の巾、トイレや浴室などの大きさも、広めに確保しておくと安心です。
 
手持ちの家具などは、最初に置く場所を決める
お気に入りの家具や購入が決まっている家具など、置くものの寸法がはっきりしている場合は、それらのものを何処に置くのかを決めて、間取りを考えます。

完成した後で、その部屋に入りきらなかったり、入っても部屋が狭くなっては大変です。
また、その置くものの大きさや高さを考えて、窓の位置や大きさ、出入り口の位置も、予め決めておくと無駄な空間も減らせます。

置くものの大きさが分かっている場合、予想できる場合は、十分考慮して間取りを考えます。
 
動線を考えた間取り
動線(建物の内外で人が移動する状態を示す線)が悪い間取りは、家の中の移動がしづらく使いにくいのです。出入り口や廊下の位置などは家族の動線を考えて決めます。

動線は人それぞれ違うのですが、家事をこなす主婦の動線は第一に考えてあげたいものです。台所では、キッチンのシンクやガス台、冷蔵庫など位置も人によって使いやすい配置が違いまです。使いやすい配置を考えたうえで、勝手口の位置や台所への出入り口などを決めると良いようです。また、台所仕事をしながら、洗濯もする場合は、洗濯機置き場と行き来をしやすいように動線を考えます。

動きやすい間取りの家は、家事の効率も良くなります。
 
建具は何にするか
引き戸や片開きドア、両開き戸など、建具にもいろいろ種類があります。引き戸などは、場所を取らずに開閉できますが、ドア類はドアの開け閉めにある程度の広さが必要です。
ドア式の建具を使用する場合は、安全にドアを開け閉めできる広さを確保して間取りを考えないと、ドアの開閉が廊下を歩く人の邪魔になる・・・などという事にもなりかねません。
 
敷地に対する、家の配置
敷地の道路に接する方角によって、玄関の位置や風呂、トイレの位置などが決まってくる場合があります。
極端に言えば、南側が道路に接している敷地で、玄関を北側に設けてはとても入りづらい家になってしまいます。また、道路側に浴室を設けるのも外から見えそうで落ち着いて入浴していられませんよね。
 
間(ま)くずれの無い間取りは建築費がかからない
1間(1820mm)や半間(910mm)といった呼び方を聞いたことがあると思いますが、木材や建材、建具などの住宅建築資材は、この間(けん)という、大きさの単位に対応しています。
ですから、この間を崩さないように間取りを考えれば、材料に無駄がでずに建築費が安くおさえられます。また、既製の家具を置く場合も、間崩れが無い部屋のほうがぴったりおさまるようです。
 
間(ま)くずれの無い家は丈夫
間くずれの家は、材料に半端が出るだけでなく、場所によっては材料を継ぎ足して使う場合もでてきます。構造的に計算上では問題がない範囲だとしても、やはり継ぎ足しの無い一本の材料よりはどうしても強度がおちてしまいます。
部材を有効に使う間くずれのない家は、丈夫な家ともいえます。
 
間取りは人任せにしない
家は、そこで暮す人の為のものです。
暮す人の生活スタイルや家族構成は、その家によってそれぞれ違いますから、ある程度の間取りは自分達でも考えてみましょう。

それほど専門的な知識が無くても、平面の間取り図は描けるものです。
最初に家の外枠(建築面積、建坪)を決めて、中を区切って間取りを決めていく方法だと、良いと思います。(逆の方法だと、だんだん面積が広がり敷地からはみ出す心配があります。)
ちなみに、方眼紙を使用する場合は、建築用の9.1mm方眼紙を使用し、1桝(9.1mm)を崩さないように設計していくと間崩れの無い間取りになります。

もちろん最終的には、専門の知識をもった建築士が建築基準法などの法に従って、アイデアやデザインも加えて図面を作成しますが、建築士に自分達の意思を伝える意味でも、間取りを考えてみるのは良いことです。

どうしても図面なんて描けないという方は、新しい家に望むことを文章で箇条書きにまとめたり、住宅雑誌を参考にし気に入った住宅やプラン等をピックアップするなどして、自分たちの望む家のイメージを整理しておくと良いと思います。

大切なのは、全部人任せにしないということです。
 
縁側のある家
無駄な空間として、省かれることも多くなってきた縁側ですが、本当に無駄なだけの空間なのでしょうか?

縁側がある家は冬は暖かく、夏は涼しいといいます。
暖かい理由は、外部建具(サッシなど)と内部建具(障子など)を二重に閉めることになるため、部屋の暖気が外に逃げるのを防ぐ役割をしてくれるからです。
涼しい理由は、夏の直射日光を縁側の庇が防いでくれるからです。

外と家をつなぐ空間の縁側、無駄なだけのスペースではないようです。
 
水廻りは1ヶ所にまとめる
台所、浴室、洗面所、トイレなど水を使う場所は、だきるだけ近くにまとめたほうが良いようです。設備工事が簡単になるので建築費が安くおさえられますし、家事の動線も良くなるので生活する上でも便利です。
また、いくら防水工事を念入りにしても、家は水廻り部分から傷みはじめるものです。
耐久性やメンテナンスの点からいっても、できるだけ1ヶ所にまとめておいたほうが良いようです。
 
水を使う部屋には窓を設ける
水を使う部屋は、湿度が高くなります。自然換気ができる窓(開口部)を設け、湿気を外に逃がしてあげることは、家を長持ちさせるためにも大切です。臭いがこもりやすいトイレや台所は、臭気を外に逃がすためにも、窓を設けることをおすすめします。
 
凹凸の少ない家は長持ちする
家に凹凸があれば、それだけ屋根の形が複雑になり谷間もできるため、雨漏りの原因になります。また、家は新築したときから老朽化していきますから、後々の修理のしやすさから考えても、欠けや張りなどの凹凸が少ない家のほうが良いようです。
 
収納は多ければ多いほどよいのか?
物があふれる現代、収納スペースを多く設けたくなりがちですが、収納場所が多ければそれだけ物は増えてしまいます。豊富な収納スペースに次ぎから次ぎと物を詰め込んでしまい、どこに何をしまったか、わからなくなるようでは折角の収納スペースもだいなしです。

物を片付けながら簡素に暮していた、昔乍らの暮し方も見直したいものですね。

収納場所を設けるときは、何を収納する場所か?をよく考えて、収納するものにあった大きさ(巾や奥行き、高さなど)で、造ると使いやすい収納スペースになります。
 

栗駒建業