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宮城県仙台市の工務店 栗駒建業

茶室建築

2000.6.21 地縄張り

敷地に地縄を張り、茶室の建築位置を決めました。

地縄張り  
2000.7.16 水盛遣方

水盛遣方は、建物の位置、基礎の根切りの深さ、水平の基準などを決める為に行います。建物にとって大切な基礎部分を決める工事です。

水盛遣方  
2000.8.25 木材の加工

柱材には杉の丸太を、梁材には松を使います。製材された真っ直ぐな木材と違い、一本一本、木の質を見て墨付けと刻みを行っていきます。適材適所という言葉通り、大工職人はその木材の特徴や癖を見極めて墨を付けていきます。

木材手刻み加工  
2000.9.1 地組み、墨付け

茶室に使う材料は、四角く製材された木材と違い太さや形が不規則な材が殆どです。そこで地上で材料を組んでみながら、木材に墨付け加工をしていきます。
杉材の丸太は皮を剥いだだけなので、太さも節の位置もまちまちです。木材の質を見極めて、適材適所に使う・・・大工職人ならではの腕の見せ所です。

地組み
小屋組みの部分を組んでみる
番付
一、二、三・・・、いろはにほへと・・・を使い木材に番付をしていきます。(上の写真はにの六)
2000.9.7 根石の加工

根石は、茶室の基礎の役割を果たします。柱と根石を接合させる穴をドリルで開けました。

根石 茶室の基礎
石を削るときに熱を持つので水をかけながら削りました。
2000.10.2 建て方開始

茶室の建て方が開始です。杉丸太材を組んで構造部分を造り上げていきます。天井までの高さが2mぐらいの茶室なので普通の住宅と比べると、こじんまりした感じに見えます。
屋根の形が少々丸みを帯びているのが見えるでしょうか?屋根の丸みの部分を『むくり』といいます。むくりはいちばん高い所で4cmぐらい膨らませています。

茶室 建て方 茶室 屋根 むくり
屋根に『むくり』を入れています。
2000.10.20 屋根構造の施工

垂木に広小舞を付け、小舞を取りつけています。

屋根の構造  
2000.10.30 屋根の下地完了

小舞と広小舞の上に化粧裏板、垂木、野地板を貼り下地のアスファルトルーフィング(23kg)を張って屋根の下地が完成しました。

屋根下地 垂木 小舞垂木と小舞が美しい屋根裏
2000.11.15 壁留め施工

柱と柱の間に壁留めの板を入れました。
壁留めには巾は20cm、厚み2cmの板を使用しました。

壁留め  
2000.12.11 差し石

茶室の外周に沿って、差し石(※)を並べました。
※本来は、壁の下に差し込むという趣旨から差し石と呼ばれているそうです。
差し石の内側(建物の床下全体)に地面からの湿気をおさえる為と建物の強度を上げる為に、コンクリートを打ちました。

差し石 茶室建築
2000.12.12 屋根材決定

茶室の建築資材選びの中で最も悩みの種だった屋根材が決定しました。ガルバリウム鋼板の原板(無塗装板)を一文字葺きで使用することにしました。無塗装板のガルバリウム鋼板は銀色...果たして茶室の雰囲気に合うのか多少心配ですが、無塗装板は時と共に風合いが出るらしいので、とりあえずこのまま葺いてみることにしました。

 ガルバリウム鋼板  
2000.12.25 屋根工事完了

葺いたばかりで眩いばかりの、銀色の茶室の屋根です。

茶室 屋根施工  
2001.4.11 外壁工事

冬場、雪の為に中断していた茶室建築工事を先月末から再開しました。壁の下地として、外壁(ラスカットパネル)を張りました。

壁下地 壁下地 ラスカットパネル
2001.4.27 内部造作開始

内部造作工事が始まりました。大工職人の腕の見せ所です。

茶室 水皿
水皿
茶室 勝手口施工
勝手口
2001.5.14 内部造作/天井造作開始

天井の造作が始まりました...が、これが結構大変!小間の天井の一部、掛込天井を造作するのは初めてなので、下で組んでみてから天井にあげることにしました。

水屋天井
水屋の天井(葦天井)
水屋台所天井
台所の天井 竿縁(細い木材)
小間 掛込天井
小間の天井(掛込天井)を地組みしている様子
2001.5.18 内部造作/天井造作

小間の掛込天井と台所の天井が上がり、床わきの中柱も入りました。
台所の天井は特別な決まり事はないとのことなので、杉板張りにしてみました。板の加工から、一つ一つ職人が手をかけて造った天井は、とても美しい天井に仕上がりそうです。
掛込天井は斜め(ほぼ屋根なり)に天井をあげます。その他は平天井をあげる予定です。

台所の天井
台所の天井


小間の天井/掛込天井

駆け込み天井拡大
掛込天井の拡大写真
竹を藤ツルで組んでいます。
茶室 床の間脇中柱
床の間わきの中柱
2001.6.16 内部造作/水屋、下地窓

小間の平天井も上がり、水屋の棚も付きました。色紙窓の下に下地窓も付き、だいぶ茶室らしくなってきました。

小間の平天井
小間の平天井
点前畳上の天井
点前畳の上(天井)
茶室床の間脇 二重釣棚
床の間脇:二重釣棚
水屋 水皿上の釣棚
水屋(水皿上の釣棚)

茶室 水屋
水屋(茶碗などを置く棚)
下地窓 内側
下地窓/屋内から
下地窓 外側
下地窓/外から

下地窓は躙口と並んで茶室には欠かせない窓のようです。本来は壁を塗り残すことにより出来る窓なので、壁の下地が現しのままとなります。
和楽亭は、建築費を抑える為に壁の下地はラスカットパネルを使用しているので、下地窓の開口部は葦を格子状に組み藤蔓を絡ませて造っています。葦は、外側が縦で部屋側が横になるように組んでいます。

2001.7.14 左官工事・建具工事

外部と室内の壁の下地が完了し、建具が入りました。お茶の先生から見せていただいた炉縁を見本にして欅の古材を利用して炉縁も造りました。完成間近です。

炉縁
欅の古材で造った炉縁
茶室施工 壁の下地完了
壁の下地が完了し、建具が入りました。
茶室 墨蹟窓
床の間脇の墨蹟窓(下地窓)
茶室 水屋
水屋
茶室 茶道口 給仕口
茶道口(上が丸い方)と給仕口
2001.8.23 庭造り開始

蹲の石や躙口(にじりぐち)の踏み石などの石を配置してみました。

蹲 手水鉢
蹲(つくばい)の手水鉢
躙り口 踏み石
躙口(にじりぐち)の踏み石
2001.9.5 茶室の庭

石の配置が終わり、四つ目垣も完成して、茶室の庭らしい雰囲気になってきました。

茶室 飛石
飛石
四ツ目垣
四つ目垣
延べ段
和みの家から茶室までの延段
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