仙台市泉区古内にある賀茂神社の祈祷殿・社務所を設計施工させていただきました。
![]() 外観/北側から |
![]() 外観/南側から |
![]() 外観/下屋 |
切妻屋根のすっきりとした外観で、正面には下屋を廻しています。深い下屋を支える軒裏天井には、日本建築の強くて美しい木組みの構造が見て取れます。 御守や御札が置かれる札所のカウンターは、賀茂神社に自生していた杉を加工して造っています。 |
![]() 祈祷殿 |
![]() 祈祷殿 祭壇 |
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祈祷殿は神主さんにお祓いやご祈祷をして頂く神聖な場所なので、青森ヒバ材を使用して造らせていただきました。きめの細かい木目の美しさと香りのよさが際だつ空間です。 祭壇の額も、青森ヒバの一枚板を、弊社で彫刻させて頂きました。 |
![]() 祈祷殿/控室 |
![]() 祈祷殿控室/移動式下駄箱 |
![]() 廊下 |
![]() 札所 |
1993年に塩竈神社から賀茂神社への拝殿移築工事をさせていただいたご縁もあり、この度、社務所の新築工事を請け負わせていただきました。歴史のある神社の社務所新築工事を任せていただいたことは光栄であると同時に、責務の重さに身の引き締まる思いで社員職人一同、精一杯取り組ませていただきました。地域に育てられた工務店としては、このような場所で日頃培ってきた技術を余すところなく発揮できたことに歓びと誇りを感じております。
神社の建物ということもあり、外観から内装の至るところに、日本建築の伝統技術が活かされています。技術力の高い熟練の職人が中心となり施工をさせていただきましたが、技術の浅い若い職人たちも可能な限り現場に関わらせていただきました。熟練の技術を実際の現場で見て肌で感じることで、ひとりひとり得るものも多かったことと思います。日本建築の技術伝承という意味においても、かけがえのない貴重な現場を任せていただきましたこと、心よりお礼申し上げます。