1. Home
  2. 建築四方山話
  3. 木の種類と特徴 

宮城県仙台市の工務店 栗駒建業

木の種類と特徴

自然素材である木は、それぞれ違った性質を持っています。その特性を知って「適材適所」に使うことは、家を建てるうえでとても大切なことです。住宅建築によく使われる木の種類と特徴をまとめてみました。

杉(すぎ)

木目がまっすぐ通っていて、柔らかく加工しやすいのが特徴です。用途も幅広く柱や貫などの構造材として、天井や壁、床などの内装材として、また、障子や襖などの建具材としても使われます。日本で最も多く植林されている木なので、国産材のなかでは、最も安く手に入る材料です。
 

檜(ひのき

乾燥性が良くて狂いが少ない木材です。材質は柔らかく軽いですが、強度と耐朽性が高い優良材といえます。柱や土台に使われます。光沢のある木肌や独特の薫りが人気の木材です。杉の次ぎに植林されている木ですが、同じ樹齢でも杉の半分ぐらいの太さにしかならないため、檜普請といえば、昔から贅沢な家の代名詞に使われています。
 

檜葉(ひば)

腐りにくく、最も耐水性のある木材と言われています。独特の強い薫りは、精油成分によるもので、有名なヒノキチオールはヒバの精油成分のひとつです。この成分のお陰で、腐朽菌に強く、白蟻などの害虫も寄せつけません。優れた耐水性と耐朽性で、土台や木製の浴槽などにも使われます。
 

松(まつ)

ヤニが多く、ねじれやすいのが松の特徴です。松は湿度が高いと白太にカビが発生しやすいので、伐採は秋から冬に限られています。樹木がヤニを出すのは自分の身を守るためといわれています。ヤニの多い松は、材に粘りがあり圧縮力に対して強度が大きいといわれています。比較的安価なので内装用の床材や、梁などの横物使いの材として利用されることが多い木材です。
 

栗(くり)

硬くて重く粘りがあり、耐水性に優れているので住宅の土台には最適の材料です。しかし、伐採(材料として使えるようになる)するまで、長い年月がかかるため、最近は市場に出ることが少なく、手に入りにくい材料です。
 

欅(けやき)

強度があり耐朽性に優れています。重くて堅いが、弾力性があり曲げに強い木材です。日本の広葉樹の中でも優良材の一つといわれています。木目が明瞭で美しいので、家具などにも使われます。
 

栂(つが)

杉の代用として桁などの横物や、防腐処理をして土台などにも用いられます。また、辺材部が白く、塗装仕上がりもきれいなことから、造作材として使用されることも多いようです。
 

桐(きり)

軽量で柔らかく、加工がしやすい木材です。狂いや割れも少なく、吸湿性に優れていることから、衣類の保管に最適で箪笥などに使用されています。