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宮城県仙台市の工務店 栗駒建業

木材の基礎知識

心材と辺材

色の濃い心材は赤身、それに対して辺材は色が薄いので白太ともよばれます。
心材は辺材よりも耐久性があり、含んでいる水分も少ないので腐りにくいといわれています。
白太と赤身
↑白太(辺材)と赤身(心材)がはっきり解る杉の板目板。
水分を多く含む白太
↑鉢台として使っていた杉丸太の断面底にしていた方が、水分の多い白太部分に薄っすらとカビが生えていました。

心持ち材と心去り材

心材を中心に製材した(樹心を持った)材を心持ち材、樹心を持たない材を心去り材といいます。心持ち材は、四面が板目で節も出ますが、強度があるので過重のかかる場所に使います。心去り材は、乾燥しても割れが入りにくく、柾目の面が美しいので、見栄えの大切な場所に使います。 

柾目と板目

木取り(製材)の仕方によって、板の表面に年輪が柾目や板目になって現れます。年輪に対して直角に挽いた面を柾目といいます。木目がまっすぐな縦縞になります。板目は、年輪に接する方向に切るので、木目は山形や等高線形の不規則なものとなります。

木表と木裏

樹皮に近い側を木表、樹心に近い側を木裏といいます。柾目板には、木表木裏がほとんどないため割れにくく、狂いにくいといわれています。一方、板目板は木表と木裏がはっきりしており、乾燥すると木表側に反る傾向があります。天井や床に板を張る場合は、表面に木表が出るように使うのが一般的です。

節には生節と、死節があります。枝が生きたまま包み込まれたのが生節で、木目に溶け込んでいます。枝が枯れてから包み込まれたのは死節といいポロリ抜けと抜け落ちることがあります。その場合は木片を埋めて補修します。木材は、全く節の無い材は「無節」といい高級品として珍重されますが、節があっても強度が劣るわけではありませんし、価格も安くなります。木に枝があるのが当たり前であれば、木材に節があるのも当たり前の話です。
節 死節に木片を埋めた板
↑一番目立つ大きな節は、死節で抜け落ちたところに、木片が埋められています。
死節
↑死節を埋めないで使用すると…上のように穴があきます。

ヤニ

樹木がヤニを出すのは自分自身の身を守るためです。ですから雨の多い土地に育つ木ほどヤニが多いといわれています。ヤニが多いことでも知られる松は、材に粘りがあり、強度もあります。

調湿機能

木材は周囲の湿度に反応して、空気中の水分を吸い込んだり吐き出したりしています。つまり、梅雨時のように湿気が多い時は、空気中の水分をとり込み、逆に空気が乾燥している冬は、木材内の水分が飛び出していきます。
木材の持つ優れた調湿機能を発揮させるためには、構造材を覆い隠す大壁構造ではなく、構造材があらわしのままの真壁構造の方が良いといわれています。

木は熱を伝えにくい

冬の寒い日にコンクリートの床を素足で歩いたら、身が縮んでしまいそうですが、木の床ならば平気で歩けます。これは、木材には熱を伝えにくいという性質があるからです。木の床などの肌ざわりが、ほんのり温かく心地が良いのは、このためです。

伸縮性と背割り

木材には、湿ると伸び乾くと縮む伸縮性があります。樹皮の方に近いほど伸び縮みが激しくおこりますから、木材の中心に樹心がある心持ち材は、乾燥が進むと表面からひび割れを起こします。心持ち材の場合は、四方面にひび割れが出ないように、予め木材の中心まで切れ目を入れておき、1ヶ所で木材の伸縮を調節するようにします。この中心まで入れた切れ目を背割りと言います。
乾燥してひび割れた角材
↑背割りをしていない角材の断面
乾燥が進むと四方から割れが入ります。
背割した絞り丸太の断面
↑絞り丸太の断面
ほぼ樹心まで、背割りされています。
背割した丸太材
↑背割りした絞り丸太

木材の上と下

木は育った環境で使われるのが最も良いと言われています。大地から天に伸びた育った状態で上と下が決まり、上を末、下を元と呼びます。柱などで木材を縦に使う場合は、この上と下を守って建てます。